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足関節靭帯損傷

定義と原因
足関節の靭帯は外側靭帯、内側靭帯、遠位脛腓靭帯からなります。
交通事故、労災、スポーツ、日常のちょっとした捻挫、などで損傷します。
特に、前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯からなる外側靭帯が損傷を受けやすいです。
主な症状
症状は、急性期であれば損傷した靭帯部分に一致する部位の痛み・腫脹・皮下出血などです。
慢性的になれば足関節痛の訴えだけでなく、足関節不安定感を訴えることも多いです。
足関節靭帯以外の損傷を合併していれば、その部分の症状も出現します。
診断と治療
X線(レントゲン)写真で診断しますが、撮影の方向によってははっきりしない場合もありますので、その際は、CTやMRI検査を行ないます。外傷後、早い時期(新鮮例)ならギブス固定などの局所の安静で治ることもありますが、陳旧例では手術が必要になることが多いです。
保存治療
足関節靭帯損傷の程度によって装具固定もしくはギプス固定を選択します。その後、足関節周囲の筋力訓練・可動域訓練などのリハビリを行います。
陳旧性足関節靭帯損傷に対しては装具やテーピングによる保護、可動域訓練、足関節周囲の筋力訓練など行います。
手術治療
保存治療で症状改善のない場合、足関節不安定感が強く、日常生活・スポーツなどに制限が出る場合などに検討します。
・靭帯を他の腱で代用する(靭帯再建)
・靭帯を縫合し直す(靭帯修復・縫合)
縫合前、縫合後比較写真

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