足関節靭帯損傷
- 定義と原因
- 足関節の靭帯は外側靭帯、内側靭帯、遠位脛腓靭帯からなります。
交通事故、労災、スポーツ、日常のちょっとした捻挫、などで損傷します。
特に、前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯からなる外側靭帯が損傷を受けやすいです。
- 主な症状
- 症状は、急性期であれば損傷した靭帯部分に一致する部位の痛み・腫脹・皮下出血などです。
慢性的になれば足関節痛の訴えだけでなく、足関節不安定感を訴えることも多いです。
足関節靭帯以外の損傷を合併していれば、その部分の症状も出現します。
- 診断と治療
- X線(レントゲン)写真で診断しますが、撮影の方向によってははっきりしない場合もありますので、その際は、CTやMRI検査を行ないます。外傷後、早い時期(新鮮例)ならギブス固定などの局所の安静で治ることもありますが、陳旧例では手術が必要になることが多いです。
陳旧性足関節靭帯損傷に対しては装具やテーピングによる保護、可動域訓練、足関節周囲の筋力訓練など行います。
・靭帯を縫合し直す(靭帯修復・縫合)