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内視鏡外科手術について

1.二次元で行う内視鏡手術

内視鏡手術ではおなかに5ミリから2センチ程度の小さな穴を開け、そこから内視鏡と細い手術器具をおなかの中に入れて手術を行います。おなかの中には二酸化炭素ガスを注入し、ふくらませることにより手術に必要なスペースを確保します。内視鏡は胃カメラのような器具ですが、この手術専用のものは腹腔鏡(ふくくうきょう)と呼ばれています。腹腔鏡にはCCDと呼ばれるカメラを取り付け、おなかの中の様子をモニターに映し出します。外科医はこのモニター上の二次元の世界で手術を進めます。内視鏡手術では平面的な映像を見ながら手術をするため、日常ものを立体的に見て暮らしている私たちにとって、難しい作業を強いられることになります。このため手術器具の円滑な操作は容易ではなく、特に糸を結ぶといった複雑な手技は熟練を要します。しかし一方で内視鏡により拡大された精細な視野のもとで正確な手術が行えることはメリットと言えます。

1.二次元で行う内視鏡手術

2.内視鏡手術について

内視鏡手術では従来の手術に比べ、非常に小さなきずで手術を行うため、術後の痛みが軽くなります。もちろん見た目にもきずが小さいので、美容的な効果もあります。しかし本当はもっと重要なメリットがあります。それは胃腸が眠らないということです。閉鎖された空間で手術を行うことにより、胃や腸などの内臓が空気に触れることがありませんから、術後の胃腸の働きは、迅速に回復します。手術直後から腸の動きの回復が見られる場合もあるほどです。このため内視鏡手術の術後は食事の摂取がスムーズなことが多く、栄養状態の回復が非常に良いのです。これが内視鏡手術が身体の負担を減らしている主な要因です。身体の負担が少ないことを私たちは低侵襲(ていしんしゅう)と呼んでいます。
このほか、内視鏡手術では、術後の癒着が少なく、腸閉そくの発生率が低いというメリットもあります。免疫力の低下が防げるというデータも報告されています。

2.内視鏡手術がなぜからだにやさしいのか?

3.わたしの病気は内視鏡手術で治せますか?

メディカルトピアで行われている内視鏡手術の一覧をご覧ください。わたしたちが行っている内視鏡手術はおなかの中の消化器のほとんどをカバーしています。おなかの底に位置するそけいヘルニアに対しても、内視鏡手術を行います。特筆すべきは、内視鏡手術の単孔式内視鏡手術(ルビ:たんこうしき)と経肛門的内視鏡下マイクロサージェリーや胃内手術といった高い技術を必要とする手術を行っています。

3.わたしの病気は内視鏡手術で治せますか?

手術実績

メディカルトピア草加病院外科で行う内視鏡手術一覧
食道 逆流性食道炎、食道アカラジア
早期胃がん、胃粘膜下腫瘍
大腸 大腸がん(早期がん・進行がん)、大腸憩室症、大腸腺腫
胆嚢 胆石症、胆嚢腺筋症、胆嚢ポリープ
ITPなど脾摘除の適応疾患
膵体尾部の良性腫瘍
そけいヘルニア 腹腔鏡手術にも従来法にも対応します
上記腹腔鏡手術以外にも、単孔式内視鏡手術、経肛門的内視鏡下マイクロサージェリー、胃内手術など
特殊な内視鏡手術も行っています。

4.内視鏡手術の限界

すべての疾患に対して内視鏡手術が行えるわけではありません。高度に進行した悪性腫瘍や、過去に開腹手術を繰り返し受けた状態、あるいは炎症が高度な場合、全身状態が悪い場合など、内視鏡手術を行うと危険な場合も少なくありません。また、肝臓や膵臓などは、臓器の特殊性もあり、内視鏡手術が行える疾患が限定されます。

ご予約は、専用ダイアルで承ります。

048-928-3112

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