メディカルトピアの胆石症手術
外科医師からのメッセージ
当院での胆石症治療の特徴は、からだにやさしい腹腔鏡下手術を積極的に行っているだけでなく、単孔式内視鏡手術を早くから導入し実践していることです。単孔式内視鏡手術は、患者さんの負担をさらに小さくすることを目的にした手術です。従来法と比べると、創が少なく、目立ちにくいという特徴があります。具体的にはおへそに約2㎝の創(きず)と右わきばらに2㎜の針孔で行いますので。術後しばらくたつと手術したかどうかわからないくらいになります。
当院の外科医の腹腔鏡下手術合計経験数は5000例を超えます。この経験で培った技術を生かして責任を持って治療に当たらせていただきます。手術のご相談はもちろん、セカンドオピニオンや腹痛などの相談にも応じますので、少しでも症状があったり、気になったりしている方は遠慮なく受診し、相談してください。受診が遅れると重篤となり、手術が難しくなることもあります。早めに治療し、快適な生活を送りましょう。
胆石外来・入院・手術の流れ
胆石症の初診は、毎日受け付けます。外科外来、胃腸外来のどの診療枠でも受診できます。前日までにご予約をいただければ、待ち時間が短縮できます。ご予約の電話番号は 048-928-3112です。メールでのお問い合わせは です。
外来にて診察と検査を行い、手術の必要性がある場合は、ご相談の上手術日を決定致します。術前検査は、1ないし2回の来院ですべて終えることができます。
- 入院・手術の流れ
- 手術前日の午前に入院、術後4日目に退院(入院期間6日間)が標準ですが、調整可能ですのでご相談ください。退院後は日常生活の制限はほとんどありません。
当院で行ったそ胆石症手術のきず
単孔式腹腔鏡手術で行うと
こんなに傷が小さい
胆石症の治療法について
単孔式内視鏡手術は最新の胆石症治療法です。おへそには2センチ程度の創。それ以外には右のわき腹にたった2㎜の針孔だけで手術を行います。おへそのきずから3本の器具をおなかに挿入するのが特長です。この手術は高い技術力を必要とします。現時点ではまだ全国に普及しておらず、専門的な技術を獲得した外科医のみが行っています。メディカルトピアの外科チームでは当初より積極的に単孔式内視鏡手術を行っており、このために開発した手術器具(マルチチャンネルポートと2㎜把持鉗子)は、英文医学雑誌にも掲載され、2010年に欧州内視鏡外科学会で受賞しました。単孔式で行える場合と、そうでない場合がありますので、検査結果をみながらご相談させてください。
単孔式胆のう摘出術を行う尾花医師
胆石症について
- 胆石症:
- 胆のうに石ができて、痛みや発熱の原因になるなど、
様々な症状を引き起こす病気です。
- どんな症状がありますか?
- ① 突然の激しい上腹部から右季肋部痛
② 発熱、黄疸
③ なんとなく上腹部に重たい感じ
- どんな検査が行われますか?
- 胆石症が疑われる場合には、腹部超音波検査が行われます。超音波検査は患者さんの負担は少なく、胆嚢の状態や結石を観察することができます。その他、血液検査、X線検査、CT検査などを施行し、診断します。
- どんな治療ですか?
- 根治的な治療は手術になります。ほとんどの手術は内視鏡というカメラでおなかの中を観察し、特殊な器具を用いて、小さな創で行います(炎症や癒着が高度な場合は除きます)。
- 胆石症の術中写真
- 胆のうの周囲を丁寧に
剥離している様子