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便潜血陽性とは?

便潜血陽性とは「採取した便の検体の中に、血液が混じっている」ということです。
通常、お口から入った食べ物が、便として排泄される課程で便に血が混じることはありません。出血が多ければ見るだけで判断ができますが、出血が微量だと肉眼ではわかりません。そこで採取した便に試薬を混ぜ、その変化で血液の混入判定を行う検査が便潜血検査であり、主に大腸で出血しているのかどうかを目的としています。

便潜血検査と大腸がん

大腸がんの発見には便潜血検査と大腸内視鏡検査が有用です。精度の高い検査は当然大腸内視鏡検査となりますが、大腸がん検診でよく用いられるのは便潜血検査になります。理由は体に負担がかからない楽な検査であることと、検査の費用が安価なため検査を行いやすいからです。便潜血の時期は、40歳以上の男女で毎年受けていくことが推奨されています。

集団検診の報告では,便潜血陽性になる方は1000人いたら50人ほどになります。さらにそのうちの2-3%である1-2人が大腸がんと診断されます。なお,便潜血反応による大腸癌検出率は,進行癌で60-75%,早期癌で30-40%であり,2日間連続検査法を行うことで10-15%程度検出率が改善するとされています。

便潜血検査が陽性となるには出血している病変があることが要因となりますが、ポリープやがんの場合はある程度大きくならないと出血することが少ないために便潜血検査では陽性になりにくいことがあります。そのため、ポリープや早期の大腸がんでは便潜血の検査が陰性となることがあるので、注意が必要です。すなわち『便潜血検査が陰性だからと大腸がんがないとはいい切れない』ということです。そのため初期の段階で確実に見つけるのには、大腸内視鏡検査による精密検査を行う必要があります。そのほか炎症性の腸疾患や痔核や裂肛などの肛門の病気でも陽性となります。

便潜血陽性とは

検査の方法

便の採取法は、便の表面をこすり取る方法が主にあります。検診では精度をあげるために1日1回ずつ2日間続けて採取する「2日法」が主流となっています。

便潜血陽性とは

検査が陽性の場合

大腸に何らかの病気がある可能性がありますので、すみやかに精密検査を受けてください。もう一度便潜血検査を行うのは意味がありません。現在もっとも正確な精密検査は大腸内視鏡検査となっています。

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