手術看護科の関口です。
私は患者安全委員会のリスクマネージャーとして、病院のさまざまな場所で患者さんの安全をお守りする活動をしています。このたび、さらに高い知識やスキルを勉強したいと考え、医療安全管理者養成研修会に参加してきました。
医療安全元年と言われる1999年。この年には、横浜市大病院の患者取り違え事故と都立広尾病院の消毒薬誤注入という2つの大きな医療事故がありました。この後日本の医療界では、患者さんの安全を守る取り組みが始まりました。この15年の間に、患者さん取り違えや薬の間違いなどのエラーを防ぐ仕組みが、多くの病院で取り入れられてきました。
私はその前の年から看護師として働きはじめ、病棟はもちろん、外来や内視鏡、手術室と多くの現場でさまざまな経験をしてきました。そして、その経験の数だけ様々な失敗やミスも体験してきました。その都度辛い思いや悔しい思いをしながら、「二度と繰り返さない」ことを目標に、知識を吸収して視野を広げてきたつもりです。
今はリスクマネージャーとして各部署を回っていますが、私の経験や知識、さらに今回の研修で学んだことを、スタッフの皆さんにお伝えしていきたいと思います。また逆にみなさんの不安や疑問を聞かせていただきながら、安全な医療を一緒に創って行きたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。