私は彼のことをHiroと呼んでいる。
Hiroと私にはいくつかの共通点がある。
その中で一番大切にしている共通点は、内視鏡外科を通じて亡き恩師に報いたい気持ちが強いという点だ。
Hiroとは小堀宏之のこと。メディカルトピアの仲間だ。婦人科の医師で、内視鏡外科手術の達人だ。Hiroは世界トップの技術を持つと言っても過言ではないと私は信じている。
Hiroは今日、メディカルトピアで記念すべき第1例目の手術を行った。手術室のスタッフと入念に打ち合わせを行い、流れるようなリズムで手術は進行した。手術終了後のスタッフたちの笑顔はきらきら輝いていた。メディカルトピアは、今日また新しい海原へと帆を進めたのだ。
Hiroの恩師は、若くして亡くなられた武内裕之先生だ。内視鏡外科黎明期にあって、逆風や懐疑的な論調とも闘いながら婦人科内視鏡手術を究め、その教育や普及にも尽力されたパイオニアだ。今日のHiroの新たな船出を、武内先生も見守ってくださったに違いない。そしてこれからも私たちを導いてくださると信じている。私もHiroも、恩師が育んだ技術と哲学を受け継ぎ、さらに進化させ、次の世代に伝えていくことに無上の喜びを覚えている。メディカルトピアはその伝承の場でもありたいと思っている。
院長 金平永二 記
技術があることは必須のことですが、心があるということも大切な要素であると兄の診察に同席して改めて感じました。
そしてブログを拝見し、真心を再度感じました。
兄が金平先生に出会えたのは必然の幸せだったと思います。
手術日まで長く兄の不安は増大していますが、信頼できる先生にならば命を託せると思います。
先生も日々忙しくお過ごしと思います。どうぞ患者の身体だけではなくご自分のお体もお大事になさってください。
榊田さん コメントありがとうございます。返信が遅くなりました。すみません。
このブログを読まれて、私たちに対する信頼の気持ちを強くしてくださいましたことを嬉しく思います。
信頼にお応えできるよう、いつも気持ちをひきしめて丁寧な医療を行いたいと思っています。
手術を待っている日々、お兄様が病と闘う気持ちを応援して差し上げてください。
技術もこころも磨きながらお待ちしております。
金平永二・記