はじめまして。手術室看護科の関口綾子と申します。
GW後半4連休を利用して「3日間がっつりボランティア活動 in 陸前高田」というツアーに参加して来たので、報告させていただきます。
”3.11”以来、ずっと気になりながら行動に移せずにいた現地でのボランティア活動。今回思い切って参加を決めたものの、荷造りをしているときから未知なる体験に不安でいっぱいでした。
バスに揺られて約10時間。やっと陸前高田に到着した第一印象は、まさに「空虚」という感じでした。建物などは撤去され、所々に瓦礫が山積みにされた平地が広がっていました。
最初の2日間は、津波にのまれて荒れ果てた農地再生の第1歩として、畑の石拾いをしました。畑を機械で耕す時に石があると、機械の刃がすぐに折れたり、傷んでしまうそうです。37人のメンバーで大小さまざまな石やごみを拾い集めました。写真は集めた石です。みんなの力ですっかり畑らしくなりました。
3日目は道路側溝の泥出しをしました。スコップで掘り出していくのですが、すぐに何かにぶつかります。その度に慎重に掘り起して確かめます。それは食器やスプーン、ハンガーなど、まさに“生活”そのものでした。その中から、持ち主を特定できそうな物を丁寧に分別しました。急に2年前へ時間が戻ったような気持ちになり、心身共に重い活動となりました。
文字通りの「3日間がっつり活動」を無事終えて、またバスに揺られて早朝の東京駅に到着しました。被災地の皆さんは、「震災から2年以上が経ち、少しずつ風化していくことが一番怖い」と話していました。復興はまだまだ途上にあります。今回の活動は被災地について考える、いいきっかけになりました。これからもいつまでもあの風景を忘れずにいたいと思います。