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宝くじの話

こんにちは。ビジターサポート課の松田です。 今日は、『宝くじ』についてお話しさせていただきます。 私が新卒で入った自動車メーカーの同期5人の内1人は、同じ埼玉県から通っているということ、高校も彼女が川越女子で私が浦和で同じ埼玉の県立高校出身ということもあり、気が合ってすぐに親しくなりました。 仕事にも慣れた入社二年目の夏、冗談半分で私は彼女に言いました。 「宝くじを買って、当たったら二人で山分けしない?」 お互いに10枚ずつ買ってそれぞれが保管していたある日、彼女から宝くじが当たったという驚きの話を聞きました。1等の組違いの10万円! OLのお給料が1ヵ月11万円だったので、当時も大金でした。 約束どおり私に5万円を渡そうとする彼女に対して、私は悪くて申し訳なくて受け取れない気がしたのですが、彼女はきっぱりと 「和子ちゃんが一緒に買おうと言わなかったら私は買わなかったから」と。 その時、彼女の事は一生信じられる!と思いました。 その後、彼女は社内結婚をして男の子3人の母となり、海外勤務でトロントに赴任しました。子ども達は英語がペラペラ、「まぐれよ」と彼女は謙遜していますが、長男は明治大学を卒業して今年結婚、次男は慶應法学部卒業後ボストンへ留学中、三男は一橋大学生です。 彼女の子育ても一段落して、最近は時々また私と会う機会がもてるようになりました。 先日観た韓国ドラマ(「婿どの オ・ジャクトゥ」)の中で、35才独身、番組制作会社プロデューサーの女性が「人が寝ている間に働いて、歳をとったら高級な老人ホームに入るの」 と言うセリフがあり、その言葉は親の介護と施設探しをしている私には妙に響くものでした。 『宝くじが当たったら、私も高級老人ホームに入ろう!』

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