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月別アーカイブ: 9月 2013
医師事務作業補助って?
皆さま、ご無沙汰しております。“小さな巨人”こと診療補助課の水谷です。 前回のブログからだいぶ月日が経ってしまい、一体小さな巨人は何をやっていたのか!まさかさぼっていたのでは?と思われていた方もいらっしゃると思います。 いいえ、そんなことはありません!業務の確立と改善に、日々奮闘しております。 今日は、診療補助課のおもな業務である“医師事務作業補助”についてご紹介します。 当課は現在5名で活動しています。“医師事務作業補助者”は2008年の診療報酬改定に伴い、医師の事務作業の負担を軽減するべく導入された比較的新しい職種で、当院では昨年2月の開院時にスタートしました。 具体的には、診断書などの書類作成を代行したり、外来診察で電子カルテへの入力を代行したり、他にも医師の診療がスムーズにいくようなさまざまなサポートを行っています。いわば劇場でいう黒子さんのような役割をしており、縁の下の力持ち!(これは私が勝手に思っているだけですが)なのです。これによって医師は診療に集中することができ、医療の安全性や質が向上します。 ただ、その業務内容は多岐にわたり、また新しい職種ゆえに日々の悩みもつきません。すでに導入している病院、これから導入しようとする病院、どこもそれぞれの悩みがあるようです。今回こういった悩みを共有し、また今後の飛躍に向けて協力する目的で、「医師事務作業補助者研究会 第1回埼玉地方会」が開催されました。当院の久保田事務長が運営の中心メンバーであることもあり、診療補助課のみんなと参加してきました。 どんな講義が聞けるんだろう?みんなどんな悩みを持っているんだろう?と、ドキドキ、ワクワクで会がスタートしました。多くの経験をお持ちの病院の方からの講義を真剣に聞き、メモを取っている参加者の方々を多く目にしました。気が付けば私もその内の一人になっていました。 後半のグループディスカッションでは、導入済、導入前の病院がそれぞれ現時点での悩みや不安を、自由にフランクに話し合いました。世話人を務めた私が特に話題提起しなくても、みなさんから発言が出てくる出てくる・・・自身の知識で代行についていけるのか?また人員の配置方法や教育方法は?どこでも同じように悩みながら頑張ってるんだなぁと、みなさんのモチベーションの高さを実感しました。 私自身もまた今回の地方会を通して、考えさせられる部分が多々ありました。悩んでいるだけでは進まないということ、失敗を恐れずチャレンジすること・・口で言うのは簡単です。それをどう形にしていくか、今私に課せられている「宿題」でもあります。 他院との連携を構築できたこと、自身の業務に対する悩みが少しでも軽減されたこと、それぞれがそれぞれの収穫を持ち帰って「第1回埼玉地方会」は閉会しました。今後もこのような会や研修に積極的に参加し、「前進する診療補助課」を皆さまにご報告していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
医療安全の勉強会を開催しました。
こんにちは、手術室看護科の関口です。 私が所属する“患者安全対策委員会”では、安全な医療を行うためにさまざまな活動に取り組んでいます。先日は自治医科大学の長谷川剛教授をお招きして、「医療安全とノンテクニカルスキル」というテーマで勉強会を開催しました。 “ノンテクニカルスキル”というのは、知識や技術以外の、たとえばリーダーシップやコミュニケーション技術のことをさし、チーム医療の安全性を高める効果が注目されてきているそうです。土曜日の午後の開催にも関わらず、63名の職員が熱心に参加しました。アンケート結果によれば、全員が「大変参考になった」もしくは「参考になった」と答えてくれました。 まず、はじめに驚いたことは、講師の長谷川先生の雰囲気です。とても有名な方ですので、スーツを着た堅いイメージを思い浮かべていましたが、実際はとても穏やかで、話しやすい雰囲気の方でした。また、普段は呼吸器外科医として日々お仕事をされていると伺い、さらに親しみが沸きました。 講義では医療事故の再現ドラマを見ながら、どこが悪かったのかを考えました。その中で、気になっていることは繰り返し伝える“ツーチャレンジルール”や、情報の背景や自分の評価を一緒に伝える“SBAR”の有用性を実感できました。また、ちょっとしたことでチームが集まって情報を共有する“ハドル”を、ぜひ取り入れたいと思いました。 最後は、海外ドラマ「ER」の手術シーンです。執刀前に全員で患者さんの情報を確認する“タイムアウト”は手術の安全性に有効とされ、メディカルトピアでも全例で行っていますが、このルールに従わない外科医がテーマでした。自分の不安を表明する“CUS”などを学びました。 一方的な“授業”ではなく、動画やドラマを見ながら医療安全について考えることは、とても楽しく有意義でした。 今回の勉強会で、コミュニケーションの大切さを再確認しました。医療の現場で忙しく働く中では、言い方やタイミングなど伝える側の配慮も大切ですが、受ける側も自分のものさしだけで受け止めるのではなく、相手がどのような考えがあって話しているのか、言葉の奥にあるその人の思いを想像できるような気持ちのゆとりを持つことが大切だと思いました。 お互いが気持よく働けるように、相手のことが気遣える行動を、日々心がけていきたいと思います。